お漬物リポート

お漬物リポート

  • 糠床づくりに興味津々?

    平成17年6月10日(金)に立命館高校で「糠漬けの講座」を行いました。 私の母校でもあるこの学校で「京の食文化」というテーマのもと、年間4回(前期2回、後期2回)にわたり「糠漬けの講座」を講師として生徒たちに講義しています。
    講座の趣旨は、京都固有の歴史や文化を素材に、それぞれの分野の専門家を講師として迎え体験的に学習するというもの。
    私は『漬物は家庭の味が一番』と思っています。最近の家庭では糠床をもって漬物を漬けるという習慣が薄れてきていると感じているので、ぜひ生徒たちに実体験をとおして、この古き良き習慣を理解してほしいと思い話をしています。

  • 糠見て第一声が「うわー、何これ?」

    先が思いやられるかな?と思いきや、みんな目をきらきらさせ楽しそうな表情が印象的でした。糠漬けのことを聞いてみるとみんなよく知っている。 でも、京都の三大漬物を聞くと「たくあん!」には(笑)。

    初めてみる糠に興味津々の様子、「糠は食べられるよ」「えー、うそー?」と同時に一人が食べた「きなこみたーい」「ほんまや」・・・(いい感じ)
    それぞれが自分自身の手で愛情込めて糠床をかき混ぜること、そしてなにより「おいしくなーれ」と気持ちを込めるのが大切と話すと、みんな小さな子供のように「ふーん」と聞いてくれている。
    塩を入れかき混ぜ、水を入れまたかき混ぜるという行程をしていると、半信半疑の雰囲気が一変「きもちいいー!」「粘土みたい!」ときた、うれしいことに「愛情込めなあかんなー」とまで・・・。
    やっぱりみんな漬物好きかも、と一人で感動していました。用意したタッパに糠床を詰め、「これを今日みんなもって帰るからねー」と言うやいなや「うそー、どうやってー?」。
    用意してある袋を渡すと、わいわい言いながらちゃんと持って帰るつもりになっている。本当にみんな素直ないい生徒たちだと実感です。ただ「来週ちゃんと持ってくるかな」少しの不安と期待が交差する瞬間でもありました。

    最後に、時間もあまりなかった中で自社の代表商品を何品かお皿に乗せみんなに食べてもらった。 「美味しいー」「きれいー」と言いながら手でパクパク。 あっという間にぺろりとお皿がきれいになったのもつかの間、「残ってるのもって帰ってもいいですかー」と全部きれいになくなりました。
    あっという間の90分、楽しかった90分。

  • ・・・後日談・・・

    その数日後のこと・・・

    6月16日(木)

    「なす・きゅうり・白菜・大根」を持参して、生徒たちへ渡しました。
    (明日、ちゃんとつかってるかな・・・)

    6月17日(金)

    いよいよ全員での試食。
    各自生徒たちそれぞれの味があり、これが以外と美味しい! (みんなよくやった!) 特になすの漬かり方が最高でした。 わいわいと言いながら90分があっという間に過ぎ、無事終了しました。
    今後、生徒たちがずっと糠床を大切にしてくれたらいいのになと思います。 また、何よりお漬物という食文化にふれ、少しは理解してくれたことを本当に嬉しく思いました。

  • 糠漬けの講座
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